今日は晴れのち曇りのち夕立。むし暑かった。気温19℃。12月とは思えなかった。
現場は横浜・山手の個人宅(貸家)の手入れ作業。山手は坂が多く道も狭い。トラックで家の前まで行けず、階段をあがってさらに路地を50メートル位いったところの奥の家だった。道具や枝葉を運ぶのも一苦労。山手周辺はとても雰囲気があって俺は好きなエリア。
今日の貸家の居住者も、何ともいえない雰囲気をもっている奥さん(30半ば?)で、カーテンもせず開けっぴろげの南向きの居室の雰囲気や、軒先に干し柿をぶら下げてあったり、珍しい種類の野菜が庭の隅に植えてあったり、朝一番で俺に、
「なるべく梅の実を多くとれるように切ってもらっていいですか。」と言う。わざわざこんな不便なところに古い家を借りる理由が、この奥さんのかもし出す雰囲気を見ると何となくわかる。
俺達には全く無関心の様子なのに、10時にはきっちりお茶を出してくれる。
初めて会ったタイプの方だった。
昨日は鵠沼海岸近くのテラスハウスの植木手入れに行った。今年で3年目。14時頃事務所に戻るのに、電車で帰ることにして、駅の方向がわからぬまま勘で歩き始め、途中自転車に乗ったおじさんに、
「鵠沼海岸駅はどっちですか。」と聞くと、「あっちじゃないかな。」って言うので、
俺は反対じゃないかなと思いつつしばらくそっちに歩き始め、犬を連れたおじさんにもう一度聞くと、思いっきり反対方向だった。
20分位歩いてようやく駅に着き、小田急線に乗ってサーフボードを持ってこの駅にやってきた高校時代を急に思い出した。20年前、この駅に何度か電車で来てる頃は、自分が植木屋になって、現場の帰りにこの駅に来るとは思いもしなかっただろう。
20年後57歳、俺はどうなってるのか。生きてるかな。